sugorokuXの日記

めんどくさい人の独り言です

FF7DCティファの「はい!」という返事にモヤッと感を抱いた話

※※FF7無印〜FF7Rまで、コンピレーション作品、小説を含む、ネタバレがあります※※

 

メテオ後のティファについて語ります。

ティファには幸せでいて欲しい、という想いの強い、めんどくさい人の、めんどくさい語りですので、読み進めるのは自己責任で、よろしくお願いします。

 

私は、FF7DCでの

 

クラウド「ティファ!」

ティファ「はい!」

 

のやりとりにモヤッと感を覚える勢です。

それは、私が何か特定のカップリング好きということは関係なく、夫婦(カップル)と思われるふたりの男女のやり取りとして、モヤッとした違和感を覚える、と言う話です。

 

ゲームの中のキャラクターに、一体なぜそんなに一生懸命になるのかしら、と言う意見は、本人が一番自分に対して問うてきたことなので、ここで他の方からお伝えいただかなくても大丈夫ですよ、と断りを入れておきますね。

 

一言、言い添えるならば、FF7という作品は、私が多感な時期に大いに影響を受けた作品で、様々なコンピレーション作品もリアルタイムで経験して、私の数少ない「大好きな作品」の一つである、ということです。

 

話を戻しますが、前述のクラウドとティファのやりとり、仲のいい男女関係かと思われます。呼びかけに応える時、ティファはとても晴れやかな声ですし、クラウドもACの時のような湿度は感じられません。ふたりの仲の良さが感じられる、喜ばしいシーンです。ただ、返事が「はい!」なところで、喜びの感情が立ち止まりました。

その時は、何故なのかわからなかったので、とりあえず横に置いておきました。

 

その後、小説「On The Way to a Smile」を読んで、わからなかったことの意味がはっきりします。

 

EPISODE:TIFAで、メテオ災厄後から、クラウドが家から姿を消すところまでがティファ視点で語られています。その中で、デンゼルも一緒に暮らすようになり、擬似家族のように過ごす様子が描かれていますが、クラウドを慕うデンゼルが、ティファにあまり懐かなかったり、ティファだけが輪の外にいる描写があります。これが、母親だけがキッチンで働いていて、父親と子供はリビングで集まっているという、古い時代の家族像に重なりました。(母親の透明化)

 

子供は、大人の態度を見て自分の身の振り方を無意識に行う傾向があると聞きます。ティファがポツンとひとりになる、ということは、クラウドの関心がティファに向いておらず、扱いが薄い、ということに他なりません。(特にデンゼルはクラウドを英雄視しているので、コミュニティの中の絶対の権力者であることは間違い無く、それに倣う可能性は高いと思われます。)

 

そして、以前感じていた「はい!」という返事のモヤッとした違和感に気がつきました。

 

それは、古風と言われている「妻は常に旦那をたてて、三歩下がって歩く」の上下関係に近しいこと、そして私はその関係性を好ましく思っていない、それ故の「嫌悪感」でした。

 

あの状況での返答に、敬語で使う「はい!」が出る、というところに、上下関係があると感じてしまったのです。

 

夫婦間で敬語を使う方ももちろんいらっしゃると思いますし、場合によっては敬語でなく「はい」と応えることもある場面もあると思います。また、ティファ自身の癖の可能性も大きいです。

しかし、あの場面で出た応答は、「はい、どうぞ」の「はい」には聞こえなかったし、クラウドとティファの関係(幼なじみで、年齢もひとつしか違わない、家族のように近しい間柄であること)と、このふたりが近しい人には敬語を使わないことキャラクターであることから、やはりあの応答は敬語としての「はい」だったと解釈できます。

 

「名前を呼ぶだけで、思っていることを察すること」が求められていて、それに喜んで応える応答が敬語なことに、上下関係(主従関係)が成り立っているんだと感じ、じんわりと嫌な気持ちになっていたのでした。

 

ACからDCの間に、クラウドの気持ちの変化もあり、ティファへの関心も深くなり、冒頭のやりとりをするまでに仲を深めたのかもしれません。

 

ただ、一連のティファの状況を見ると、製作者側の「妻、母親という立場の女性は従うもの」という像に沿ってキャラクターが作られているような気がして、嫌悪感が増してしまいました。

(意図しているのかしていないのかは、別として。)

 

私自身の価値観と合わないゆえの嫌悪感です。受け入れられる方も、違和感のない方ももちろんいらっしゃると思います。「一方的に献身を求めることは、わがままで自己中心的な考えで、対等とは言えない」と思っている、私の価値観との違いから来るものです。

 

ティファが献身的なことも、FF7本編で描かれていますし、AC前半での姿を消したクラウドを待ち続けている様子も、痛いくらい健気で、元々そういう性格なんだろうな、というのは察することができますが、観ているこちらが辛くなってしまいます。

この世に必要なのは、「愛し愛される幸せ」だと思う私は、ティファが、この先クラウドと一緒にいても、「愛される幸せ」が得られない気がしてなりません。クラウドはきっとこの先も自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうことが、多かれ少なかれあるだろうし、その度にティファを孤独にするのではないかと思ってしまいます。

 

なので、公式では得られないであろう、「ティファのことがめちゃくちゃ大好きで一番に考えているクラウド」、もしくは、「ルードと良い仲になっていて、愛し愛されているティファ」、という二次創作を読んだり見たりして心を癒しています。作家の皆様には感謝しかありません。。。

ティファに「家族の中での孤独」を二度と感じず、ちゃんと愛し愛されて、彼女の心が良いもので満たされることを祈って、この話を終えたいと思います。

 

別口の話で、クラウドには何の憂いもなく、彼の心もまた、良いもので満たされて欲しいという気持ちも、もちろん!あります。

リメイクがエアリスを助けたいがためにループし続けている世界のひとつであるなら、いつか報われて欲しいし、ザックスが生きている未来があるなら、そこへたどり着いて欲しい。

 

好きな人たちには、幸せになって欲しいですもんね。

どの次元であれ。

今度こそ、おしまいです。